漢字6.x.xでAppletalkの実際
マックがWIndowsに比較して、ネットワークに強いのは皆さん、ご存じの通りです。これは、漢字TALK1.0からも継承されて、漢字TALK6の時代には、現在できることのほとんどが実現されていたことは、驚異に値します。特に、漢字TALK7からはサーバーにもクライアントにもなれるネットワークの構築が簡単になり、わが家でも漢字7.5.3をインストールしたLC2(68030 16MHZ)がファイルサーバーとして余生を送っております。
しかしながら、漢字TALK6の時代には、デフォルトではマックがサーバーにはなれず、漢字TALK7以上のマシンが必要となります。
このセクションでは、このような漢字TALK6の環境で、AppleTALKを使用するネットワーク環境について、簡単にそのノウハウを説明させていただきます。なお、理解しやすくするために、いくつかのモデルを想定して説明しますので、自分の環境に読み代えてご理解ください。
また、付録として、漢字TALK6や漢字TALK7でEtherを持っていないLocaltalkのみのマシンをEtherのネットワーク環境に取り込めるブリッジソフト、Apple純正のLocaltalkBridgeとFarallon製のlocalbridgeを紹介します。この方法ですと、Localtalkでしか利用できないプリンターをEther環境から利用できるようになります。
1. 漢字Talk6におけるAppleTALK環境(Localtalk)
ここでは、主にLocaltalk環境を例にして、説明させていただきます。Ethertalkは結線がイーサーであること、つまりネットワークカードが新たに設置されているだけで、設定自体は大きな相違は有りません。
1)漢字TALK6のネットワーク環境における問題
漢字TALK6のネットワーク環境における最大の問題は、マシンがクライアントになれてもサーバーにはなれないことでしょう。つまり、ファイルのやりとりは漢字7以上のシステムがインストールされたマシンが少なくとも1台以上必要になります。
そこで、漢字TALK7以上のシステムがインストールされたマシンが無くても、Localtalkを使用してファイルをやりとりする方法をここでは2種類ご紹介します。
・Public Folderというソフトを利用する
「Public Folder」というソフトは、マシンに共有するフォルダーを設けて、そこを介してファイルをやりとりできるソフトです。ファイルのダウンロードがFetchというボタンで行いますので、まさしくFetchによるダウンロードに近い感覚と、接続するまではAppleShareに近い感覚で操作できるという利点を持っています。ただし、Public Folderがインストールされているマシンしか認識できません。この方法ですと、システム6でもお互いに相手の共有フォルダいわゆるPublic Folderが見えます。
1) Public FolderをSystem Folderにコピーし、再起動後セレクタ或いはChooserを開きます。
次に、Public Folderのアイコンをクリックしますと、
となります。この場合、自分はPB100で、見えている相手側サーバーがPlusです。PlusにPublic Folderがインストールされていなかったり、共有フォルダが無い場合にはPlusは見えません。ここで、Customizeボタンをクリックしますと、
この場合、標準では共有するフォルダ名が「:Public:」となっていますが、自分の好きな名前に変更して下さい。ただし、ここで決めたフォルダ名を持つフォルダをデスクトップに必ず作って下さい。驚いたことに、このソフトはクラリス製です。
Fetchボタンをクリックすると、Plusの共有フォルダ内のファイルが見えますから、それを選ぶとダウンロード先の指定ダイアログボックスが出ますので、保存先を指定します。
以上が、漢字TALK6におけるAppletalkとPublic Folderを利用したネットワークの1方法です。この方法で、漢字TALK6だけでネットワークサーバーを設置するのも一考かと。
・Localtalk BridgeによるEtherNetworkとLocaltalkNetworkのブリッジ